医療、宗教から始まり最も古い民間療法。
どんな香りがしてどんな味がしてどんな効能を得られるのか?
先人達が体系化していき様々な研究により発展を遂げてきました。
リラックス作用や抗酸化作用、
自然治癒力を高めるなどといった効能が研究で分かっています。
今回は歴史をザックリ解説していきます。
まずはハーブの歴史
今から6万年前。
イラク北部でネアンデルタール人の墓からハーブが発見される。
歯石に残されていたDNA研究の結果、植物性2割、
動物性8割の食事を摂っていたいたことが分かります。
主に埋葬に使用されていたって事ですね。
この頃からハーブを利用していたって凄いですよね。
古代エジプト
今から3000年前。
様々な文明が発展していきハーブから効能を得ようとします。
その中でも医療が発展していた古代エジプトでは、
100種類以上のハーブが薬として利用されていたようです。
古代から神秘性があり宗教で使用されていました。
また香りは古文明のある土地で『物』として嗜好され、
後に香料、化粧品、防腐剤、殺虫剤にも利用されていました。
※考察
抽出はしていたので、
この頃から原始的なハーブティーのようなものは存在していたんじゃないかと考えられます。
ハーブティーの起源
今から2500年前。
アラビアの医学、ヨーロッパの化学が交わりさらに磨きをかけていく。
その中でも古代ギリシャ、医学の父と呼ばれている「ヒポクラテス」。
彼は植物(ハーブ)やお酒(飲料)に関する医学の研究記録を残しています。
「、、植物の煮出した液を飲む」
といった事が記されており、ハーブティー元祖とも呼ばれています。
やはり学びを深堀していくと古代ギリシャに辿り着くことが多いですね。
後にそれらの学問は古代ローマに吸収されるがキリスト教が国教化され、
『病は神からの戒め』であり、医学を含めた科学は異端の教えという事で一部の修道院で閉鎖的に行われました。
またアラビア方面ではギリシャ学問の翻訳が開始され9世紀頃には様々な学者が多く現れました。
異文化交流、宗教改革
今から1000年前。11世紀。
十字軍の遠征の際アラビア方面から今までにないハーブが輸入される。
その他にも様々な技術や知識が持ち込まれる。
そして500年前。16世紀。
宗教改革により修道院で閉鎖的に行われていたハーブ栽培法は民間に伝わったり、
観賞する庭の為の栽培をするようになったり、宮廷で流行しハーブガーデンになったり、
ハーブの研究が盛んになったりしました。
また当時は大航海時代、世界に広まっていった。
紅茶がイングランドに伝わる
ポルトガル王妃キャサリン・オブ・ブラガンザがイングランドのチャールズ2世と政略結婚する。
当時紅茶は高級品、それを毎日飲んでいたキャサリン、彼女が紅茶の習慣をイングランドに伝え大流行。
どハマりしたイングランドは中国から茶と鉄を交換。
植民地のインドへ綿製品を売り、インド経由で中国にアヘンを密輸していた。
そして1840年。
アヘン戦争が起きイングランドは中国に勝利、香港を植民地にする。
またアメリカに売る紅茶に対し高い税金をかけたことで、アメリカ人は激怒。
ボストン湾に紅茶を捨てるボストン茶会事件。
これをきっかけにアメリカはイングランドから独立を果たす事となりました。
※ちなみに、、
紅茶は英語でブラックティーと表現されることがあります、
紅なのになぜ?
それは水の種類によって水色が変わるからです。
ヨーロッパでは硬水が多く、硬水で紅茶を入れると軟水に比べ色が濃くなります。
紅茶に含まれるタンニンとミネラル分の結合にもよります。
こうしてみると、世界史と関わり深いですね。
最後に
現代では誰もが手軽に行える民間療法です。
香りと栄養素、効能の知識や技術を身につけ生活に役立てたいですね。
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