【5月13日はカクテルの日】カクテルの語源について考察&変わったカクテルの紹介

5月13日はカクテルの日 

今から約200年前、
カクテルの定義がアメリカの新聞紙で掲載されたのが始まりです。

新聞紙は「バランス・アンド・コロンビア・リポジトリ」
1806年5月13日、カクテルという定義と認識を世に広めました。

アメリカでは5月13日がカクテルの日となっています。
IBA(国際バーテンダー協会)も認定。

と、ここまでは調べれば誰でも分かるありきたりな情報です。

今回は「カクテルの語源の考察」と「変わったカクテルを紹介」していきます。

カクテルの語源

定説となっているのは
「コーラ・デ・ガジョ(雄鶏の尻尾)」説です。

メキシコ、カンペチェの港町にイギリスの船舶が着港。
船客が近くのバーへ足を運び、ミックスドリンクを作っている少年へ声をかけた。

「それはなんだい?」

少年はドリンクを混ぜていたものを聞かれたと思い
「コーラデガジョ(雄鶏の尻尾)だよ」と答えた。

コーラデガジョはスペイン語、英語に言い換えると
「テールオブコック」これが「カクテル」と呼ばれるようになった。

ここから考察。

カクテルと認定されたのは19世紀。
ですがカクテル(ミックスドリンク)自体はかなり昔から作られていました。

歴史を辿ると紀元前まで遡りました。

古代ギリシャ、今から約2500年前の事です。

まだ神話がある時代、神とお酒は深く関わりを持っていました。

神への信仰や儀式、祭り、
宴会などを行う際に酒が登場しました。

動物の頭や角をかたどった酒盃、
リュトンなどを酒を酌み交わす時に使用。

ギリシャではワインと水を混ぜ合わせる器の役割を果たす
混成器がありました。

その混成器の名は「クラテル」

なぜワインを水で薄めるのか?
当時、酒に酔うことは御法度でした。

なぜかというと、
ストレートで飲めるのは神だけと決まっていました。

神じゃない人間が同じように飲めば、酒に飲まれ堕落してしまう。

要するに現代でいう、泥酔や理性の欠如、欲望の暴走などといった事ですね。

当時の人は相当酔っ払いが嫌いだったみたいです、
悪魔に取り憑かれている、野蛮、邪悪、穢れ、など酷い言われようです。

現代でも言える事ですね。

その他にも、
古代ローマやエジプトではワインにミルクや海水、
蜂蜜を混ぜて飲むといった習慣もありました。

飲水やカロリーの確保が困難な環境。

ということは必然的に生まれた行為と考えられます。

この「混ぜ合わせる行為」と「クラテル」
これが現代まで伝わり「カクテル」となったというのが持論です。

カクテルの説はとても多くあります、
どれが正しいのかは分かりません。

僕はロマンを感じる説を信じるでいいと思います。

変わったカクテル

【ブロンプトン】

ロンドンのブロンプトン病院が由来。
レシピはジン、蜂蜜、モルヒネ

死期が近い患者に痛み止めとして飲ませていた。
病気の末期を意味して『ターミナル・カクテル』とも言われていた。

【モロトフ・カクテル】

1939年ソ連とフィンランドの冬戦争。
ワインボトルにガソリンを布を入れ作った火炎瓶の事を『モロトフカクテル』と呼んだ。
旧ソ連の政治家ヴァチェスラフ・モロトフにちなんで付けられた。

フィンランド侵攻の際に
『爆弾を落としてはいない、飢えに苦しむ人にパンを落としたのだ』と、
モロトフが言った事に対し、フィンランド側は『モロトフカクテル』で応戦。
爆弾がパンなら、モロトフカクテルは飲み物という皮肉です。

ちなみにこの冬戦争、
フィンランド軍の伝説のスナイパー『シモヘイヘ』が活躍する。

【ウィンターカクテル】

2009年ボストンの新聞一面にある天候が東海岸を襲うと予報。

雨や雪、あられが混じった天候は『ウィンターカクテル』と呼ばれた。
自然が造ったカクテル!すごい!

【ドラッグカクテル】

HIV患者の受ける多くの薬物治療は『ドラックカクテル』と呼ばれる。
カクテル自体も言い換えれば合法ドラッグです。

新聞では死に至る危険性なアルコールと処方薬の組み合わせを『有害カクテル』と呼んだ。
アメリカでは風邪薬のナイキルをレッドブルで割った『パープルモンスター』を生み出した。
鎮痛剤の『抱水クローラル』は水やエタノールに非常に溶けやすく、
こっそり飲み物に入れる麻酔液『ノックアウトドロップ』とも言われている。
お酒に薬を入れて体を衰弱させるカクテルは『ミッキー・フィン』と名付けられた。

【キャラント・キャトル】

44の意。オレンジを丸ごと使用するカクテル。
オレンジに44の切れ込みをいれ、コーヒー豆を44個詰め込む。
そして瓶にオレンジを入れて、ブランデーもしくはラムを注ぎ44日間漬け込む。

44日後に飲めるカクテルです。

今回紹介した中で唯一まともなカクテルです。

最後に

少しでもカクテルに興味を持っていただけたでしょうか?

人は現代までお酒を飲み続けています。
凄いことですよね。
そしてお酒は適量で飲み過ぎず。

最後までご覧いただきありがとうございました。

こちらも参考にどうぞ
カクテルって何?何でカクテルっていうの?いつからあるの?

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ABOUTこの記事をかいた人

『バーを開きたい』という目標ができ、会話力、身だしなみ、語学を学ぶ為日々取り組んでいます。 4年半バーで働いた後、派遣社員としてアパレルで働き現在はマンチェスターへ語学留学中です。 自分が独立するまでの道のりや、学んだ知識、経験を発信していきます。 よろしくお願いします^^