美味しいって一体何なんだ!?
全てはここから始まった!!
・お客様に頂いた厚意
接客業をするようになりいろんな人と関わり合ってきた。
その中で自身の夢であったバーテンダーという職業。
幼少期から映画を見ていた影響で『かっこいい大人』に憧れを抱いていた。
お酒、大人の空間、非日常。
イメージに近いのがバーテンダーだった。
実際に職に就き、カウンターに立つ事になった。
カウンターに立つことは簡単、継続が困難。
ボトルやカクテルレシピの把握、接客方法、技術の体得。
事前に勉強もせず技術も知識もないただ行動だけで来てしまった世界。
苦しい?時期もあったと思うがそれを上回る好奇。
一生懸命でとにかく必死で夢中だった。
初めての提供。
(美味しい訳がない、、。)
(提供できるのって何年か修行してからだろ、、?)
緊張と自信の欠如。
お客様「美味しい、、。」と一言。
固定観念の崩壊と新しい感情の芽生え。
この時感じた気持ちが自分の行動原理となる。
・より良いサービスとは?
もっと技術を磨き知識を蓄え、お客様満足度へ繋がるサービス提供をする。
お客様に頂いた厚意、この初心を忘れず突き進む。
もちろん自分の為でもある。
より居心地の良い空間を、素敵な出会いの場、精神的回復スポット、時間のクオリティUP。
いろんな理由があってお店に来店する。
目的を識別できる洞察力を身につければ相手が何を求めているか分かりやすくなる。
シャーロックホームズのように、他の人と同じものを見ても入ってくる情報量が圧倒的に違う状態になっておく。
そして人を理解しようとする、分かろうとする気持ちが新たなサービスの閃きと考える。
いろんな考えが思いつく中、『美味しいってなんだ?』これを探究し始める。
・心理的要因が深く関わっていると考える
心身共に健康であることは前提ですが、、
根本的に考えよう。
人間と動物の違い。
腹が減れば野生動物のように食にありつくのではなく、人間は感情を乗せて食事をする。
喜怒哀楽、どの時に美味しいと感じやすいのか?
多数が喜楽と答えるでしょう。
では多数がわかっちゃいるのに、フラットの状態で食事をして『美味しいを自覚できているのか?』
できていない。
殆どが勘違いしている。自分も味覚を常に機能できている自覚がない。
生活習慣病という言葉がそれを証明している。
なぜそんなことが起きるのか?
原因は『人間関係』で発生するストレスによる影響です。
人間関係によるストレスは原因の分析と対策を行うとかありますが、自分が無意識に相手に与えている可能性もあります。
まぁお互い様って事を考えた時に、耐性と軽減に注力したほうが良いと考えました。
効果的なのが自己管理の徹底。
自己管理の徹底により、味覚をフラットな状態へと保てるようになれば味覚の拡張へと進めます。
・味覚の拡張
人間と食材って似ている部分があって、、、
消化しやすいもの、活力になるもの、相性が良いもの、自分にとって必要な栄養があるもの。
人との関わり方と、食材との向き合い方の思考パターンが似ているという事です。
多くの人と関わって経験をして得意、不得意のジャンル分けができるように
食材もたくさん関わって沢山食べたデータベースを元に『美味しい』楽しみ方が増えて行きます。
色々な人に対応できるようになるということは、食事も色んな場面で楽しめるという柔軟性が身に付きます。
つまりグレード・クオリティの低い高いに関わらずその場を楽しみ食事を楽しむ事が『美味しいを受け入れやすい基盤』ができます。
まとめると、
①ストレス耐性、軽減できるようにする。
②精神状態の健康管理、沢山色んな人と関わり対応できるようにする。
③②ができれば食事にもシフトできる。
これが『味覚の拡張』となります。
ザックリ言うと、未経験の料理も食材もとりあえず食べて味覚のデータベースを常にアップデートしていくことが味覚の拡張です。
※色んな方が『味覚の拡張』を定義しているので、1つの意見としてみていただけると幸いです。
・イメージ構成
僕の持論なんですが『人はイメージの中で生きている』と考えています。
何事を行うにも人は1度イメージしてから行動します。
※詳しくはまた別の記事で書かせていただきます。
そのイメージに必要なのが情報です。
前述した通り、20年分のデータベースを元にイメージ構成していきます。
このイメージ力が無いと『美味しい』を伝えることや感じることのレベルは上がりません。
イメージ構成と美味しいはどう繋がるのか?
イメージ通りになった時の快さを利用して美味しいにブーストかけているといった感覚です。
実際に僕がお客様に提供するまでに行っていた取り組みは、、
お客様の脳内でカクテルを作り、現実でイメージ通りのカクテルを作るです。
色んな人に対応できる柔軟性が身に付いたら、相手の世界に合わせた言葉で情報発信しイメージ構成していく。
まずはヒアリング、お客様の状態という情報を引き出します。
仕事終わりなのか?暑いのか?寒いのか?喉乾いているのか?どんな気分なのか?
状態は把握した、ではどんなものが飲みたいのか?
お客様のイメージを聞き出します。
その際、すぐに言葉が出てこないようであれば先程引き出した情報を元にイメージ構成して言語化し発信。
お客様(仕事帰りで喉乾いているんだよな、、)
(出張で初めてくる街、その流れで初めてバーに来た。)
(注文方法が分からない、なんて伝えよう、、)
上記の事が把握できたら、お店でしか飲めないようなお酒、爽快感との見応えのあるお酒、ジンリッキーやウイスキーハイボールなどのスタンダードなカクテルを提案。
その際イメージを膨らませるように、、、、
「キリッと冷えたジンと柑橘の香りが炭酸で広がり飲み応えと爽快感のあるカクテルです。」と伝えお客様の脳内でカクテルメイキングします。
実際に、冷凍庫から出したキンキンのジンを使用しライムジュースを注ぎ炭酸でフルアップ、見せ方も大事です。
ここで見せるか見せないかはその時次第ですが、完成後にピールを振りかけます。
香りを強調したので、イメージ内では『キンキン・柑橘・爽快』というワードで構成されているのでこの条件を満たせば確実に美味しいさが伝わります。
何が起きたのか?人はイメージ通りの事が起きると快い状態になります。
生理的欲求が満たされた + イメージ通りの快い状態 で美味しいを感じて頂いた、といった感じです。
このイメージ構成された条件を満たして『美味しい』をダイレクトに伝えられる、プラスで『裏切り』をしていくのがバーテンダーの腕の見せ所。
以上です。
最後に
自分が何を持ってして美味しいと感じているのか?
味覚が最大限機能する条件とは?
味覚が機能する制限時間はあるのか?
上記が今後の探究する課題です。
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