美味しいの探究【色彩編】

色彩による影響

人間の5感、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚。

今回は視覚で感じる色彩による味覚の影響について探求。

色による味覚の変化。

料理の場合
オレンジや褐色には食欲を増進させる効果がある。
青や寒色は食欲が抑えられるという結果がある。

だけど飲み物、カクテルにおいては
僕の経験上『色付きのカクテル』を求める方が多い。(特にブルー)
カクテル以外の飲料水でも色付きを求めるのか?飲料水はものによって異なるが、認識が違う。

自問自答でちょっとまとめてみました。

■色の認識とイメージ

【水の場合】

水分補給、生きる為。シンプルに美味い。
茶色い水、と言われた場合、抵抗がある。
水は透明、無味無臭の認識。

【スポーツドリンク】

栄養補給、体に良い認識。
ゴクゴク飲んでも抵抗は無い、余程ヒドイ色でない限り飲める。
食事と合うかと言われたら、あまりイメージはできないが恐らく合わない。
試してみる価値はある。

【エナジードリンク】

気合入れる用、頑張っちゃう用の認識。
琥珀色の認識だが、エナジーというワードのイメージにより、
驚くようなピンクやブルーでも抵抗は無い。

【コーヒー、お茶】

落ち着き、気持ちの切り替えの認識。
白いコーヒーと言われれば飲める気がする。だが黄色いコーヒーと言われたら
コーンポタージュ感のイメージにより、脳がスープと勘違いしてしまいそう。
お茶は何色でもイケそう、、

【スープ】

これは具の多さや国によって違うが『食べ物』という認識。
『食べ物』という認識なので、蛍光色ターコイズブルーみたいな色でない限り。
受け入れ態勢はあると思う。興味はある。

【ジュース】

細かく言えば野菜や果物の絞り汁、健康そうな認識。
野菜や果物に様々な色があるように、どんな色でも受け入れ態勢はある。
余程排泄物を連想させない色と食感粘性が無ければ、、

【ミルク】

自明の理だがミルク=白、飲んで損は無い認識。
飲料のハズなのに、青いミルクや、ドピンクのミルクは飲める自信が無い。
興味はあるが飲みほせる自信はない。
そもそも存在はしない。

【アルコール】

これは2パターン確認ができる。

認識①:酔いによる気持ちよさと嗜み、大人の飲み物
認識②:ストレス発散による服飲、嫌な事を忘れる為の飲み物

アルコールの場合は不思議と綺麗な美しい色であれば、
飲んでいなくても『美味しそう』とイメージする。

アルコールすなわちカクテル自体一般の方からしたら、
不思議な液体、体に何かしらの影響がある液体、
スピリチュアルな液体、お洒落な液体、という認識がある。

この認識により、ある程度の色であれば受け入れ体勢は整っているということになる。

そして面白いことに、『暖色・寒色』には感情効果というものがある。
心理的効果に最も深い関連を持っている。

飲み会の席をイメージすると。
1軒目は盛り上がり
2軒目は残ったメンバーだんだんと落ち着き
最終的には落ち着いて飲みたい、静かに飲みたいという心理状態になる。
静かなイメージのBARへ行き、
『青=落ち着き』のカクテルが注文するという傾向になっているのかもしれない。
ということは『オレンジ=元気、パワー』を求めるという可能性がある。

■まとめると
アルコールは大人の飲み物という認識、ミックスドリンクは色付きでも飲めるという認識。
騒がしい場所からの気持ちの切り替え、また心理状態によって求める色は違う。
飲み手の受け取り範囲内の味を出し、心理状態に基づいた色を配色すれば。
『美味しい』と感じる。

■色と性格

心理学分野の実験による研究調査、、、

5歳くらいまでは色に注目した回答『色応答型』
年齢の上昇に伴って形に注目した回答『形応答型』

これにより分かること、
色について強く反応し、印象について回答する色応答型は”躁鬱質性格”
形や物に対し、人や動物が潜在する(見える)ような回答、形応答型は”分裂質性格”
2つに分けられる。

  • 分裂質性格
    社会性に乏しく、内省的で感情抑制的な理性観念が強い。
    情緒が安定で、理知的固定観念に囚われにくく、自己抑制的。
    創造性の探求という意味では固定観念に囚われている、
    型破りな発想は苦手。
  • 躁鬱質性格
    社交性が豊かで、陽気な性格の持ち主だが、
    自己中心的で抑制力に乏しく理性に欠け感情的に行動する。
    情緒が不安定だが、感情が非常に豊で形に捉われない。
    独創性を発揮しやすいので芸術家タイプとも言える。

という結果が出ている。
一概には言えないと思うが、人間はこの両方を持ち合わせている。
それぞれの長所を読み取り、
性格を当てる事で『驚き=美味しさ』につながる。
心を揺るがす発言は記憶に残りやすいのと同時に味覚とリンクする。

■まとめると
カクテルの色またはグラスの形、どちらかの反応が大きく注目した回答、
あとは会話の流れで読み取ったいくつかの要因を組み合わせて会話に持ち込む。
『気分の向上からくる美味しさ』を提供
逆効果もあり得るので、十分な洞察力が必要。


最後に
他にも色による味のイメージ、という参考書もあったんですが個人差があるので
本記事には載せませんでした。

食材と液体で認識と受け入れやすい色が違う。
心理状態を読み取ると、落ち着きを求めている場合は青いカクテルを注文しやすい。
色と形の注目度、反応具合で情報を読み取れる。
プラスになる情報であれば接客に使用する。

これが役に立つかどうかは分からないが、
美味しさを構成するひとつの要因として頭の片隅に入れておく。以上。

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ABOUTこの記事をかいた人

『バーを開きたい』という目標ができ、会話力、身だしなみ、語学を学ぶ為日々取り組んでいます。 4年半バーで働いた後、派遣社員としてアパレルで働き現在はマンチェスターへ語学留学中です。 自分が独立するまでの道のりや、学んだ知識、経験を発信していきます。 よろしくお願いします^^