初めてのBAR緊張しますよね、、
今回はバーテンダーになる前の僕が、
初めてバーに行った当時の心境をお伝えしたいと思います。
少しでも行きやすくなるよう不安要素を解消できたら幸いです。
紳士淑女が互いに引かれ合い食事やお酒を嗜み、
空間を支配し周りにいる人間を魅了する。
そんな映画のシーンがとても好きで
バーに興味を持ちました。
僕は考えました。
バーテンダーになれば映画ではなく画面越しではなく、直近で見ることができる!
そう思い、バーへ行く事を決意。
当時22歳。
高校卒業後、地元の工場に4年勤務。
なんとなく生まれてなんとなく学生時代を過ごしなんとなく育ってしまった僕は本当に何も知らないことばかり。
さらにに1人っ子なので、まぁ甘やかされ、過保護過保護に育てられました、、
知らない事が多すぎて恐怖しかありませんでした。
スマホで調べてもよく分からない。
周りの人間は行ったことすらない。
「そうだ、直接バーテンダーさんとお話した方が早い!」
でもどこに行ったらいいか分からない!
敷居高そう!服装は?座る席は?料金は?頼み方は?
1人で行っていいの?バーテンダーに話しかけていいの?もうどないしたらええねん、、、
悩んでも時間が過ぎるだけ!
「うっし!東京へ行くっきゃねぇ!行かなきゃ分からねぇ!」(何を根拠に、、、笑)
そして考えるよりも体が動き気がついたら
東京、渋谷のとあるバーの入り口に立っていました。(雑誌で見たとあるバーです。)
心臓の鼓動は早くなり、
周りに心音が聞こえるんじゃないかと思うぐらい緊張していました。
深呼吸し、バーの扉を開けました。
店内は薄暗い、、賑やかだ、、人がいる、、(当たり前だろ笑)
「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」
「!!、、1人です」
「かしこまりました、お席へご案内致します。」
カウンターに案内してもらいました。
店内は落ち着いた賑わいの雰囲気で、お客さんが楽しんでいる様子が伺えました。
とにかく緊張しまくっている僕はメニューを見てジントニックを注文。
注文するのも一苦労、家で何回練習したことか、、、、
注文が入ると、
即座に作業に取り掛かりずっと見ていたくなるような動きでジントニックを作っていました。(所作が美しい、、)
「お待たせいたしました、ジントニックでございます。」
「ありがとうございます。(飲む前から分かる!こんな僕でも分かるぞ!美味しいって事が!)」
ゴクリと一口飲み。
緊張のあまり味わう余裕が無かったんですが、やっぱり美味しい!それだけは分かった!
続けて、2杯目、3杯目と練習通りに注文しているうちに緊張も和らぎ、
余裕が出てきたので実際にバーテンダーさんと話してみたい!
、、と思ったんですが、とても店内が賑やかだったので話せずタイミングを見て最短で会計を済ませました。
お店を出ると、今まで経験したことのない感情だとか、
湧き出てくる思いを整理するのにいっぱいいっぱいでした。
落ち着きを取り戻し、話せるまで帰らないと決め次のお店へ。
2軒目もカウンターに案内され、練習通りジントニックを注文。
店内にお客さんは僕だけ。
(チャンスだ!話せる!)
でも、いざ話そうとするとまた緊張して声が出ませんでした。
「今日は何軒目ですか?」
「!!、、、ここで2軒目です、実はバー行くの今日が初めてで・・。」
ありがたいことに、話しかけてくれました。
その後は何気ない話で盛り上がり、緊張は和らいでいきました。
そして、タイミングを見て僕が聞きたかったこと。
「僕バーテンダーになりたいです!
でも学歴も知識もないです、、、僕でもなれ、、」
「なれる!」
「、、でも、なn、、」
「大丈夫!なれる!」
食い気味の即答で答えてくれました。
根拠はあっても無くてもこの言葉でどれだけ救われたか、、、(泣
「僕はね30歳になったらフランスに行って料理を学びたいんだ」
「フ、フランスで!す、凄い、、凄いです!!」
当時の僕は「きっとこういう行動ができる人は頭が良くて才能がある人なんだな」と勝手に思い込んでいました。
僕に勇気を与えてくれて、夢まで語ってくれました。
今思い返しても、こういう事を言えるって本当に素敵で今でも尊敬しています!
何より記憶に残っているのは
とても楽しく美味しく飲めた今まで味わったことのない「美味しさ」を感じることができました。
その後、
バーテンダーになると決意して会社を辞め、自分の進みたい道を進むことに、、、
そして現在に至ります。
最後に
ざっくりでしたが上記が当時の心境と流れです。
初めてのバーはやはり分からないことだらけですし、
バーテンダーになってからでも「あ、これは一般の人調べても分からないだろうな、、」という暗黙のルール的なものがあります。
“いくら調べても分からないもんは分からないです。”
バーに行ってみたいけど少し不安。分かります。
まずはバーに行った方がいい。
というのが、僕の意見です。
※あくまで一つの意見として参考に、、
個人的に失敗しなきゃ学べない、
失敗したからこそ学べた事もあります。
そこから磨き上げていけばいいんです。
最初から完璧な人なんて、いたとしてもごく一部です。
これからバーに初めて行こうと思っている人、これからバーテンダーを目指す人。
一歩踏み出すまでの行動がどれだけ大変か、
そして踏み出して新しい世界に入ってきた人を僕は決して侮辱しません。
挑戦にネガティブな結果はつきものです、心無い意見もつきものです。
でもそんな事にすら感謝するようにもなります。
報われない時間も必ずあります。
痛みに慣れすぎて、他人の痛みに気づけなかったりもします。
気づいた時また痛くもなってしまいます。
でも成長に痛みはつきものです。
突き抜けた存在こそ、人に優しくなれると認識しています。
僕は実績もないし無名ですが、挑戦し続けます。
現在勤めているお店、素性、顔出しはしていませんが、いつか『貴方』に会えるのを楽しみにしています^^
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