美味しいとは何でしょう。
人はどんな時美味しいと感じるんでしょうか、
今回は美味しいについて探求していきます。
目次
- 美味しく感じる条件
- 味覚の生理学と五感で感じる美味しい要素
- 味覚の心理学
美味しく感じる条件
僕は美味しいと感じるときいくつかの条件があります。
- 何かを達成した後
- 楽しい時
- 心許せる人と食事をしているとき
以上が美味しいと心から感じる時です。
いずれも心の状態がとても良い事がわかります。
この状態以外味覚を感じないという訳ではありません、
普段の日常生活の中で美味しいものが食べれるのはとても幸せなことです。
僕は常に体型を維持することを意識しています。
なぜか?質の良い睡眠をとりたいのと、
体型が自分の理想でないと自信がつかなくなり
仕事や自己研鑽に支障が出てしまう可能性があるからです。
なので生産性のある時間の使い方をするのには、
やはり食事は欠かせないものであり、
自分の体を作り上げ、生きていく為の栄養源です。
食べるからには、美味しくが良いですね。
高級な食べ物やお酒、プロの料理、
お母さんやおばあちゃん、
彼女の作ってくれた愛情のこもっている料理も美味しいと思います。
ですが、怒りながら食べたり、
悲しい時食べたとき果たして美味しいと感じるでしょうか?
僕は怒る事は全くといって無いですが、
落ち込んでいるときや悲しい時は美味しいと感じません、
味覚が機能していないです。
また食事に行った際、食事をしているのに従業員を
お客さんの前で怒鳴りつけるシェフや店長を見てしまうと、
何だか僕が怒られているように感じ
その時点で料理が死にます。味が何もしなくなります、、、
僕が気にしなければ良いだけの話なんですが、、
美味しく感じる条件、まずは心の状態が安定していること。
もちろん体も健康状態である事。
味覚の生理学、五感で感じる美味しさの要素
味覚
味覚には5基本味というものが存在します。
“甘味、塩味、酸味、苦味、うま味”
このうま味が日本の10大発明の一つ
東京帝国大学理学部化学科教授
池田菊苗さんが1908年に発見したものです。
舌の味蕾に存在する感覚細胞に受容体を発見。
1つの味覚として認められ世界にUMAMIで認識されることとなりました。
さらに
消化器官にも受容体が発見され、
胃にうま味が入ると、消化を促進する効果があると示されています。
※参考文献、詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/treasure/02.html
※ちなみに池田菊苗さんはロンドン在学中、
夏目漱石さんと同じ下宿に住み、親交があったようです。
5基本味のうち塩味、酸味、苦みは食欲を増進させる効果を持ちます。
特に酸味や苦味は舌を通過すると血統を増し、味覚が鋭くなる働きがあります。
また胃から体液に向かう過程で食欲を湧き立たせる効果もあり、食前に向いているといえます。
甘味は舌の感覚を鈍らせる効果を持ち、血糖値を上げて、摂食中核の働きも鈍くします。
なので食後に甘味を摂取することで、脳に食事は終わりです。と伝えることができます。
触覚
触覚では食感を感じ取ります。
スパイスとハーブ、辛味と清涼感については味覚ではなく、刺激、痛覚に分類されます。
触覚で辛さは痛みを感じ、
嗅覚で清涼感を感じ触覚で冷感を感知する機能が刺激されスーッとした感覚を引き起こします。
つまり刺激は美味しさを構成する要素の1つ。
↓詳しくはこちらを参考に↓
美味しいの探求【触覚編】
視覚
人間は視覚で90%情報を得ているといいます。
ということは見た目は非常に重要であることがわかります。
色彩やバランスの2次元の美しさ、3次元の造形美、時間軸である動き。
視覚でも美味しさに直結することが分かります。
↓詳しくはこちらを参考に↓
美味しいの探求【色彩編】
嗅覚
嗅覚では面白い事に香りと味が違うことがあります。
バニラの香りを嗅いだ時甘い匂いと感じますが、バニラ自体は甘くありません、
バニラの香りがする甘いものを食べた経験によってバニラの香り=甘いものと脳が勘違いしているのです。
なのでいい香り=美味しいものの経験値があれば香りで脳に美味しいやつやん!と伝えられます。
↓詳しくはこちらを参考に↓
美味しいの探求【嗅覚編】
聴覚
音は人の気分を変えます(心理状態)、
この心の状態が最初にご説明した良い状態であれば美味しく感じやすいということです。
また賑やかな場所で音楽を聴いていると、
人はお酒を甘く感じ、消費が激しくなる研究データがあります。
※イギリス、ポーツマス大学のロレンツォ・スタッフォード博士の研究
BGMによって味の感じ方が左右されるようですね。
↓詳しくはこちらを参考に↓
美味しいの探求【聴覚編】
まとめ:
味覚は幸福度が上がり、耳から入る音は心や気分を変え、
鼻から入る匂いは記憶に影響していき、
視覚で美味しさの情報を読み取り脳内シュミレーションが行われ、
食感で美味しさの刺激を感じる。
5感で感じる美味しさと体調による生理学。奥深いですね。
味覚の心理学
美味しいと感じる状態になるには心理状態が深く関わっています。
環境と都合によって味覚が左右されます。
環境では
例)
- トイレでコース料理
- 文化祭で食べる焼きそば
- 路地裏で食べるハンバーガー
- 真夏のビーチで飲むキンキンに冷えたビール
雑な例えも入っていますが、
想像した時にどれが美味しいと感じやすいか分かりやすいと思います。
視覚での情報が多いので、見た目がいい、雰囲気がいい環境が美味しさに繋がります。
また都合では適切なコミュニケーションによっても美味しさは増幅されます。
例)
- 友人、家族、素敵な方との食事
- 怒られながらの食事
- 度を超えた愚痴だらけの食事
- 笑いながらの食事
主に人間関係ですね。
良質な人間関係が構築できていれば
美味しさに間違いなく繋がります。
人は鏡です、現在自分の身の回りにいる
普段の生活範囲内の5名で価値観は形成されます。
そしてその5名の平均が自分です。
美味しさに繋がりやすいかどうかは自分次第でもありますが、
人間関係も重要な美味しさに繋がる要因です。
経験値による美味しさ
人間が産まれて、初めて美味しいと感じる味覚が甘味です。
成長していくと、塩味を感じ10代になると酸味その次に苦味という仕組みになっています。
歴史的に見ると人間は古代から甘さ(カロリー)を生きる活力として現代まで生きてきました。
DNAというビックデータに刻み込まれた本能が求める味、原始的な味ですね。
心が満ち足りているときに、甘味を摂取すると
童心回帰(チルドレンズ・アワー)という心理状態になり和みの効果を発揮します。
食後に甘味を摂取することは、心理学的に望ましいという事ですね。
成長していくにつれ、味覚が開花していくのは面白い、、。
最後に
現代では情報爆発しており、人の口コミやブランドで
味覚がコントロールされ本来の感覚器官を発揮できていないのではないでしょうか。
視覚で83%、聴覚で11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1%。
自分の五感ではなく、ネット上の情報だけで
実際に食べたこともないのに判断し続けるとどうなってしまうんでしょうか?
あなたにとっての美味しいと感じる時ってどんな時ですか?
コメント欄で教えてもらえると嬉しいです^^
ちなみに僕は共有型の美味しさが一番好きです。
好きな人と食べる食事は心から美味しいと感じ幸福感も感じます。
美味しさの境地、たどり着きたいですね。
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