バーで働くまでの流れ(高卒、就職、退職、そしてバーテンダーへ)

何すりゃいいんだ

僕が初めてバーに勤め、どんな経験をしたのか、当時の心境をお伝えします。
バーテンダー初心者、最初は何が分からないのか分からない状態。

知識も無い、接客もサービスも絶望的にヘタクソ。
噛みまくるし、声も全然出ない、僕は一体何ができるんだ、、、

僕はそこから始まりました。
お役に立てたら嬉しいです。

会社を退職、そしてバーで働くまで

4年勤めた中小企業を退職

僕が初めてバーに勤めたは23歳の時です。

前職の工場を4月に辞め、
繋ぎで接客業のアルバイトをしていました。

東京へ行き、バーに勤めることを決めていたのですが、
バイト先近くのバーで求人募集がかかっていました。

東京へ行く前に経験しておこうと思い、早速電話。

面接の日程が決まり履歴書を書きました。
(ダメだったらへこむなぁ、、)

後日、昼間のお店に行きました。
(バーの昼間ってこんな感じなんだぁ、、)

店長が来て面接開始です。
結果ありがたいことに、採用されることになりました。

掛け持ちで働くことになったのですが、
全然”苦”ではなかったです。
むしろ無限にパワーが湧いてきて、
いくらでも働けました!楽しくて楽しくて仕方がなかったんです!

僕は夢中でした、なにもかもが初めての経験でとにかく夢中でした。

バーで働くことに

2017年7月18日火曜日、初の勤務。今でも覚えています。

白のウィングカラーシャツ、黒のベスト、サロンを巻いてカウンターに立ちました。
今日からこれが戦闘服。胸が高鳴りました。

(ついに、この場所に立てた、、、
ここまで簡単に来れた人は小さな一歩かもしれないが、僕にとっては大きな一歩。
もう足を踏み入れた!腹は括った)

そして初めてバーでの接客。

ガチガチに緊張している僕は、とても冷静ではなく余裕もなかったです。
それがお客様に伝わってしまい、
お互い緊張するどうしようもない状況になってしまったのを覚えています笑

空き時間に、バーツールの使用方法を教えてもらいました。

“メジャーカップ、バースプーン、シェイカー、ミキシンググラス、ストレーナー、トング、アイスピック等、、”

マスターに実際に目の前でカクテルを作ってもらいました。
普通に作っているように見えるんですが、いざ実践すると出来ないもんです。

同期で女の子がいたんですが、僕よりもセンスがあり上達が早かったです!
僕は全然上達しなくて、センスのかけらもなかったです、、笑
そんな事でも心から楽しむことが出来て、僕は本当に幸せで夢中でした。

ひとつひとつの出来事が、何気ない出来事が、
僕にとってはとても新鮮で味わったことのない感動ばかり、1日は秒で過ぎて行きました。

壁の連続

技法以外にも覚えることは沢山あります。
“オーダーの受け方、接客方法、提供の仕方、作り手のサポート、
ボトルとグラスの位置の把握、カクテルの種類とレシピの把握、
グラスの洗い方拭き方、お酒の知識などなど、、”

流石にバーに全集中したいと思い、掛け持ちしていたバイトを全て辞める事に。
生活は厳しくなるかもしれませんが、僕は本気です。覚悟の上です。

収入源がバー1本になり、週6で働かせてもらう事になりました。
毎日が楽しすぎて、休みなんていらなかったのですがお店側はそうはいきません笑

当然働く時間が多いと、空き時間の使用方法は限られてきます。
生活リズムを決め、崩れないように日々積み上げていく。
これの繰り返しでした。
ストレスも無く、悩みも無く、頭を抱えるようなトラブルも無く。
何の邪魔も入らないとても恵まれた環境だったからっていうのも成長しやすかった理由です。

まともに動けるようになるまで

本当にゼロから積み上げたので、僕はまともに動けるようになるまで1年かかりました。
これが早いか遅いかは分かりませんが、僕にはどうでもいいことです。
1年前、半年、一昨日、昨日の自分より前に進めただけでも成長です。

確実に成長できていて、
お客様に信頼してもらえる、安心してもらえるスキルを身に着けるのが最優先でした。

積み上げも今年で4年目になります。
人によってはまだ4年目?と思うかもしれませんが、
圧倒的に質が違うと胸を張って言えます。
そこまで言える程、自信をつけてきました。

無駄な時間を削り、可能な限り時間を捻出し、時間を投下してきました。
自己研鑽、体型維持。
気がつけば習慣化しており、今では歯磨きレベルです。

現在は別のバーで積み上げ中です。

とにかく夢中

正直これまでの人生何が楽しいんだかわかりませんでした。

バーで働けて名前を覚えてもらい、
どうしようもない僕を気にかけてくれたり、
美味しいやありがとうを言ってくれたり。

今まで感じたことのない何かをたくさん頂きました。

有名な店でなくても自分の納得いくサービスがしたい。
(過剰になり過ぎずさりげなく、、)

いろんなバー、レストラン、ホテルへ行き
サービス、接客、お酒、料理、ホスピタリティを
時間と金銭に余裕がある分、可能な限り投下してきました。

望んできた仕事、何かを生み出し貢献したい。
自分を好きになりたい、自信を付けたい、守る力を付けたい。
とにかく夢中です。

働いて感じたメリットデメリット

メリット
やりがいがあります。
自分の経験したことない人生、ゲストの話を聞けたり、
自分の提供したものが目の前で喜んでもらえたり、
会話術も身につきお酒にも詳しくなれます。
かっこいい人を身近で見れるので、精神的にも成長できます。

バーテンダーはモテるでしょ、と言われますがその通りです。
お酒に酔い、正当な判断ができない状態で錯覚しています。

人間は肩書きで呼ばれて特別感という勘違いが生まれてしまうものです。
ありがたいことですが気がつかない間に慢心や過信してしまう、
これは思考停止しやすいです。

バーテンダーとという職業と自分を切り分けて考えないと錯覚してしまいます。
そういった面でも精神的成長と繋がります。

デメリット
夢を追う人に多いと思うんですが、経済面です。
お店に頼らず、個人で稼ぐ力を身につけておくことをお勧めします。
生活費が稼げていれば、夢に力を注げます。

時間は待ってくれません、自分が時間を捻出し要領を把握して、
自分の得意、不得意を理解してどこにステータス振り分けるのか?
どこの業界にもすごい人はいます、
努力のできる天才がいたらすぐに追い抜かれ絶望するだけです。

全然気にしないよ、だってみんな本当に凄いもん。
と言う僕みたいな楽観的なタイプなら心配はいらないでしょう。


最後に

何もできない人間です、学生時代は0点を取る自信しか無く、
社会に出れば仕事もできずじまい、、。

ですが、自分で意思決定をして行動した時から変わりました。

自分を好きになる為のリストを作り、これにそって行動しています。
まだ途中です。

これからも挑戦します。

ご覧頂きありがとうございます。

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ABOUTこの記事をかいた人

『バーを開きたい』という目標ができ、会話力、身だしなみ、語学を学ぶ為日々取り組んでいます。 4年半バーで働いた後、派遣社員としてアパレルで働き現在はマンチェスターへ語学留学中です。 自分が独立するまでの道のりや、学んだ知識、経験を発信していきます。 よろしくお願いします^^