なぜ人は服を着るのか?キッカケは『体温調整』だった。 歴史を辿りながら解説

アパレル業界で働き始めて半年、まだまだ覚えることはあるが一応仕事に余裕が出てきた。
商品知識や販売方法、以前の接客方法とは異なる接客技術を学び直しの繰り返しの中ある疑問が浮かびました。

そもそもなぜ人は服を着るのか?

なんとなく思い浮かぶのは、恥ずかしいから、みんな着ているから、人間だから?といったザックリとした事しか思い浮かばない。

服を着るキッカケはなんだったのか?どのような流れで服を着ることになったのか?

結論:服を着るようになったキッカケは『体温調整』

服の着用(原始的な)は180万年前、毛皮を着用が初め。

裸だった祖先たちは、恥ずかしさという感情が芽生え服を着用し始めたのか?

だとしたら、現代にいる裸族はどうなる?恥ずかしさという感情がないように思える。

服を着用する理由は他にあるのかな?

調べてみた。

この疑問に関する文献や論文がいくつか見つかった。

その中で共通する考えは『体温調整』

なるほど体温調整か。

じゃあなんで体温調整が必要になったのか?
色々突き詰めていくと面白いことがわかりました。

・キーワード
気候変動、長距離移動、二足歩行、熱の放出、道具の使用、脳の肥大、体毛が薄くなる、体温調整。

【600万年前】 

人間にとても近い動物が現れる、より大きな脳を持ち、二足歩行できるようになった霊長類。
直接の祖先、霊長類。

【400万年前】

直立二足歩行で両手が空き道具の使用が可能になる。
四足歩行の水平方向だと頭を支えるのは難しい、だが直立二足歩行でより重い頭を支えられれるようになる、これにより脳が肥大。

【200万年前】

この二足歩行、道具の使用、脳の肥大を身につけた生物は増殖を繰り返し進化し遂にヒト科に属する生物種となる。

つけられた名前はホモ・ハビリス、彼らは石器を使用した。
石器を使用することで他の動物を殺傷する力を得て『食』のレベルをあげた。

【180万年前】

気候変動により長距離移動が可能になったホモ・エレクトス。

長距離移動するということはエネルギー消費をします、そこで火に適応した彼らは『料理』の発達により高エネルギーを摂取することが可能となりました。
消化器官の縮小により、摂取したエネルギーを脳へ回すことで脳がさらに肥大。

この頃の身長は160~180cm、脳900〜1100cc。
チンパンジー脳300cc。
現代人1400~1500cc。

そして体も変化していく、体に溜まった熱を外へ放出する為、体毛が薄くなっていき体温調節が必要となった。

体温調整後
氷河期に突入し寒さを凌いだり、より獲物を仕留めやすくする為擬態したりなど様々な用途で服も進化していきました。

・50万年前

原人から旧人となった彼らはネアンダール人と名付けられます。

脳の大きさは1300~1600cc、現代人よりも大きな脳を持っていました。

服も、食も、生活も、体も変化した彼らは『精神的な変化』も遂げます。

それは仲間の弔いです。

実際に埋葬され、花の花粉が残っていたというデータも確認されています。

つまり、衣食住満たされた時(自分が満たされた時)相手の事を考えられる余裕が出てくる。

優しさという感情が芽生えたということは羞恥という感情も芽生えた、そこから服を着る理由がひとつ増えた。

服は自分を表現したり、身分、階級、所属する集団を表していくようになっていき始めたキッカケはこの時代からではないかと考えられます。

複合的な流れからの体温調整、服を着るキッカケと、機能性を考えるキッカケ、ビジュアルを意識するキッカケが現代まで受け継がれ今僕たちは服を着ている。

・自分はなんで服を着ているんだ?

合理的だから。

社会に順応する為、モラルやマナー。
服を着ることで裸の状態より自由に行動しやすくなる。

自己表現、自分の意思決定。
普段の考えが自分の服に影響している。

オシャレより身だしなみを意識し社会に溶け込む。

自己理解をしてどんな服が自分に合っているのか?
考えて実際に試した結果カジュアルめよりフォーマルな服装が自分に合っている事が分かった。

これがわかったおかげで何の服が似合うと悩む時間が軽減され、自分が着たい服を探すに時間を回せる。

第一印象、信頼と誠実さや清潔感というメッセージを服で表現している。
これを行うことで話しかけられやすさや話しかけた時の安心感を与えやすくなる。

人間は視覚でほとんどの情報を得ているので見た目を意識した方が物事を円滑に進めやすくなる。
それも伴い中身も鍛えておけば更なる信頼、信用に繋がるというのが僕の経験から得た答え。

また寝る時はパンツ一丁、この方が睡眠の質が高まり寝起きが良く1日を気持ちよくスタートできる。

・まとめると

人類史がはじまり、体の変化で『体温調整』が必要となったのがキッカケ。

なるほどです!

熱を放出する為に体毛が薄くなったで思ったんですけど、僕体毛が薄くて尋常じゃないくらいの汗っかきなんですよ。
正直コンプレックスで悩んでたんですが、先人達の進化の過程で身につけた能力と考えたら、、なんかありがとう!って思えました。

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ABOUTこの記事をかいた人

『バーを開きたい』という目標ができ、会話力、身だしなみ、語学を学ぶ為日々取り組んでいます。 4年半バーで働いた後、派遣社員としてアパレルで働き現在はマンチェスターへ語学留学中です。 自分が独立するまでの道のりや、学んだ知識、経験を発信していきます。 よろしくお願いします^^